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■SUV人気に押されてる!? イヤイヤ、やっぱ「ポルシェ」は「911」推しでしょ!
・「販売の8割以上が4ドア物件」というポルシェの中で911の立ち位置は?
SUVはカイエンにマカン。そしてサルーンはパナメーラ。今や多くの国で売れてるポルシェとは4ドアのクルマであり、多くの人はそれをもってポルシェをスポーツブランドとみなしているのかもしれません。現に世界最大市場の中国においては、販売の8割以上が4ドア物件だといいます。
が、その中国でもにわかに数を増やしつつあるのが2ドアのスポーツカーライン、とりわけ911のようです。これは上海に広大な体験コースを作るなど、ポルシェ自ら2ドア推しでブランドイメージを醸成してきた成果もあるようですが、一方で彼の地も市場の成熟化に伴い、本質を求めるカスタマーが増えたことは想像に難くありません。
ポルシェの本質は911。これはもう揺るぎない事実です。いや、もっといえば核心でも、御神体としても大袈裟ではないでしょう。
じゃあボクスターやケイマンはどうなのよと問われればこれは難しい。この両車はアーキテクチャーをある程度共用してますし、リアサスがストラットとはいえミッドシップパッケージを採るボクスター&ケイマンの方が運動性能的に優位に立つ場面もあったりします。が、ポルシェ自らが判断する性能のプライオリティは911の側にあり、動的質感においても911に利があると。これは10年以上ボクスター&ケイマンに乗り続ける僕も悔しいかな、試乗のたびにはっきりと体感することです。
その911がフルモデルチェンジを受けて992型へと進化しました。水冷世代では四代目、63年のデビュー時から数えれば八代目ということになります。