【新車TOYOTA Supra】新型スープラ発表! 日本では春に発売、気になる価格は?

ついに新型トヨタ・スープラがデトロイトで発表となりました。

初代スープラは日本名「セリカXX(ダブルエックス)」として1978年に誕生、2002年に生産終了してから17年ぶり、グローバルで5代目としての復活となります。全世代での共通点は、直列6気筒エンジンを積んだFR車であったことで、新型でもこの2つを継承していますが、新型には時代にふさわしく直列4気筒のダウンサイジングターボエンジン搭載車も発表されました。

発表会場となったデトロイトモーターショーのプレスブリーフィングで、マスターテストドライバーとしても参画したトヨタ自動車豊田章男社長は、「ニュルブルクリンクでの運転訓練で長い時間を一緒に過ごしたスープラは、自分にとって『特別な旧友』のような存在です。当時、ニュルブルクリンクで他のメーカーが発売前のプロトタイプカーを走らせている中、私たちは、既に生産を終了した古いスープラでしか走ることができず、とても悔しい想いをいたしました。スープラ復活を待ち望んでいたのは世界中の多くのファンだけでなく、私も『スープラを復活させたい』という想いを密かに持ち続けていました。新型GRスープラは、ニュルブルクリンクで鍛えられ、生まれたクルマです。走る楽しさ以上の経験を提供できるクルマになったと、自信を持ってお伝えします」と述べたそうです。

チーフエンジニアは、86も「復活」させた多田哲哉氏。多田さんは「走る楽しさを極めたピュアスポーツカーを追求しました。馬力やサーキットのラップタイムのような数値だけを追い求めるのではなく、いかにドライバーが車両と一体となって運転する楽しさを感じられるか、という感性性能を重視しています」と語りました。

先日のプロトタイプ試乗会では、直列6気筒モデルに試乗しましたが、フロントヘビー感は特に感じられず、ドライバー中心に曲がっていく様は、トヨタが望んでBMWが仕上げたものだろうと感心しましたが、さらにフロントが軽く、重心が車両中央よりになる4気筒モデルが非常に気になるところです。

また、もっとも気になる価格ですが、アメリカでは約5万ドルからとされていますので、日本でも同様に500万円前半から用意されることを願うところです。

新型スープラの日本での発売は、2019年春頃とアナウンスされています。

<新型スープラ(日本仕様)主要諸元>
グレード RZ/SZ-R/SZ
排気量(L) 2.998/1.998/1.998
エンジンレイアウト 直列6気筒/直列4気筒/直列4気筒
過給 ツインスクロールターボ
トランスミッション 8速スポーツAT
駆動レイアウト FR
乗車定員(人) 2
最高出力(kW[PS]/rpm) 250[340]/5,000-6,500/190[258]/5,000-6,500/145[197]/4,500-6,500
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) 500[51.0]/1,600-4,500/400[40.8]/1,550-4,400/320[32.6]/1,450-4,200
0-100km/h(秒) 4.3/5.2/6.5
車両重量(kg)(社内測定値) 1,520/1,450/1,410
全長(mm)(社内測定値) 4,380
全幅(mm)(社内測定値) 1,865
全高(mm)(社内測定値) 1,295/1,290/1,290
タイヤ FR 255/35R19RR 275/35R19/FR 255/40R18 RR 275/40R18/FR 225/50R17 RR 255/45R17
ホイールベース(mm) 2,470
FRトレッド(mm) 1,594/1,609/1,609
RRトレッド(mm) 1,589/1,616/1,616

(clicccar編集長 小林 和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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