フォルクスワーゲンがEV「I.D.」シリーズの普及を目的に電力小売に参入。充電設備販売へ

●「I.D.」シリーズ普及のため、充電切れに対する不安を払拭

独VWが1月8日、電力小売事業に参入すると発表しました。電力小売サービスを手掛ける子会社「エリ」をベルリンに設立し、再生可能エネルギー100%由来の電力や、EV用の充電設備を家庭向けに販売。

VW販売店への充電ステーション設置も拡充するなど、EV普及に向けた環境整備を急ぐ考えのようで、家庭向けには11KWと22KWタイプの充電器を用意。後者は太陽電池と接続し、EVに貯めた電気を電力網に販売することもできるそうです。

日経新聞によると、VWは2020年に発売するEV「I.D.」シリーズの販売を軌道に乗せるため、周辺サービスを自前で整えるそうで、同年までに欧州の販売店(約4,000店)や提携先全てに充電ステーションを設置。

従業員駐車場のステーション数も5,000ヵ所以上に増やすなど、外出先での充電切れに対する不安を払拭する考えのようです。

Avanti Yasunori・画像:VW)

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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