ドイツの2018年新車販売、ディーゼル車シェア減・電動モデルが増加傾向

●脱ディーゼル化の流れがすすむドイツの新車販売

昨年のドイツにおける新車販売台数は343.6万台(前年比‐0.2%減)で、12月単月では23.7万台(前年同月比‐6.7%減)となっており、8月までは年初からの累計で6.4%増と好調に推移していたものの、9月以降に4カ月連続で前年同月実績を下回り、5年ぶりの前年割れに。

日経新聞によると、新燃費試験「WLTP」導入(9月)に伴い、対応できない車種を中心に駆け込み需要が発生したようで、9月以降に駆け込み需要の反動が出た模様。

また、2015年に48%だったディーゼル車のシェアは、同年のVWによる排ガス不正が発覚以降、大幅減が続いており、昨年のガソリン車シェアは63%(前年比+5ポイント)に上昇。

ブランド別ではVW(+1.5%)が首位、メルセデス・ベンツが2位(‐2.2%)、BMW(+1.2%)がAudi(-9.9%)を抜いて3位に入っています。国内ブランドについてはトヨタ自動車が+3.5%、日産が‐26%減の状況。

EVやPHV等、充電が可能な車両のシェアは2%(+0.4ポイント)となっており、ポルシェが昨秋、ディーゼル車の販売から撤退を表明するなど、ドイツにおいても脱ディーゼル・電動化が着実に進みつつあるようです。

Avanti Yasunori・画像:VW, TOYOTA)

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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