これぞ下剋上!? 次期「マツダ3」はアテンザを超えるインテリアの作り込みと質感が自慢

「インテリアは相当作り込みました。質感の高さは自慢です。現行のアテンザを超えるほどの仕上がりなので、『(アテンザとの上下関係を気にせず)ここまでやっていいのか』という声は社内からもありましたね。」

ロサンゼルスで公開された新型マツダ3(現行モデルは日本名「アクセラ」)の開発責任者の別府耕太氏がいくらそう言っても、上級モデルとなるアテンザのインテリアの作り込みはなかなかのもの。しかも、今年おこなわれた大規模なマイナーチェンジではインテリアがかなりブラッシュアップされ、相当こだわって上質になっています。それを「超えるほど」だなんて、なんとオーバーな……。

……と思いつつ、新型のマツダ3(北米仕様)のインテリアを覗き、じっくりと触れて観察。

いやいや驚きましたよ。作り手の別府さんが言っていたことは決してオーバーじゃありませんでした。疑ってゴメンなさい。

パネルの深みや緻密さ、シボの付け方、ステッチの入れ方、そしてもちろん触感も。人間の感覚って結構鋭くて、インテリアはコストを抑えて作るとチープさが一目でわかるし、逆に作り込めばその良さはしっかりと伝わってくる。そして、新型マツダ3のインテリアは、驚くほど上質な仕上がりでしたね。

これなら「アテンザを超えた」と自慢するのも納得かも。「上級車を超える勢い」という勢いのクルマ作りをみると、マツダが欧州プレミアムブランド用に「小さいクルマでもしっかりと上質」という考えを貫いていることが伝わってくる気がしたのでした。

(工藤貴宏)

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工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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