【三菱デリカD:5】ビッグマイナーチェンジでのインテリアの変更点は?

2018年11月21日に受けた三菱自動車デリカD:5のビッグマイナーチェンジ。内装のテーマは、運転する上での機能性とゆとりの向上を掲げています。

改良前と比べるとよく分かるように、カウルトップ高は高くなっているものの、前傾したインパネ面の構成とすることで、乗員の前の空間を拡大し、開放感を向上。

さらにフロントピラー断面のスリム化により、圧迫感の低減が図られています。従来から前方視界は良好でしたので、前席頭上まわりは、こうした改良によりさらに広く感じます。

インパネは全面的に変更。ブロックで分けるようなデザインになり、先進的で洗練された雰囲気に。従来はプラスチッキーな質感でしたが、クオリティアップも図られています。一方で、助手席グローブボックスとアッパーボックスに大きなペットボトルが入るなどの機能性や従来の道具感は薄まった印象を受けます。

細部では、シフトレバーをスポーティな形状にしてグリップ部にはレザー巻きを用意。セレクトモードダイヤルを金属の削り出しのような高品質で重厚感のあるものに変更し、メーターも立体盤面やカーボン調シボ、金属調により精緻なデザインに昇華されています。

そのほか、リラックスイルミネーションの採用や標準車にはサバ杢(幹が2つに分かれた場所に出現する木目)、ブルーイッシュブラックバールの青みがかった黒木目を「アーバンギア」に採用されています。

シートは表皮を変更。標準のファブリックシートは、幾何学柄で力強さと躍動感を表現したとしています。サイドに起毛調生地を配し、ラミ付エンボス加工が施されたメイン材とのコントラスコーディネイトが特徴です。オプションのレザーシートは、ダイヤキルティングが施され、力強さ、本物感が表現されています。

そのほか、使い勝手も向上。スマホ置き場+USB(ナビレディ)、センターボックスの容量増加(センターコンソール下部の収納容量増)、シートバックダブルポケット、サングラスポケットの追加(ヘッドコンソールにホルダーを配置)など、多くのポケッテリアが用意されています。

(文/写真 塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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