【新型デリカD:5】「近くで見ればグリルにハニカム模様があるのがわかります」デザイナーが語る実車の見どころ

大規模マイナーチェンジを実施した、新型デリカD:5が発表されました


内外装を大きく変更しつつ先進安全装備を充実させるなどした新型。なんと言っても気になるのは独創的なフロントフェイスを始めとしたデザインだと思います。


そこで今回クリッカーではデザイナーさんに内外の見どころを聞いてみました。答えてくれたのは三菱自動車 デザイン本部プロダクトデザイン部・デザインプログラムマネージャーの大石聖二さんです。

── 新型デリカD:5のデザインテーマを教えてください。

「デザインコンセプトはタフ・トゥ・ビー・ジェントルです。洗練されたアクティブ感を目指してデザインされました」

── フロント部は具体的にどのようなデザインがされていますか。

「グリルは最新のダイナミックシールドコンセプトに基づいた造形にしています。

また特徴的な縦型のヘッドライトを採用しました。ヘッドライトは高めの位置にはありますけれども他者にとって眩しくない場所にセットしています」

縦型に2列配置されるヘッドライトの外側はロービームで5灯式。内側はハイビームで4灯タイプとなっています。

「視認性を第一優先として、ポジションランプはヘッドランプよりもさらに高い位置にセットしてることが特徴です」

このポジションランプはインナーレンズ導光タイプで、幅広く均一に光るのが特徴。夕方に映えそう。

── リヤのデザインについて教えてください。

「リヤ周りはフロントと呼応したデザインとして、安定感や安心感を高めました」

新型ではリヤゲートガーニッシュと新デザインのテールランプで安定感とワイド感が強調されています。

「リヤコンビランプについては最外側まで光らせて、ひと目でデリカD:5シリーズだとわかるようなものにしました。

また点灯パターンに関してもテールとブレーキで分離を行なって特徴あるものとしました。点灯部形状も分けたことで視認性と安全性の向上にもつながっています」

コンビランプは、左右テールランプ間をつなぐガーニッシュ部分の赤や、バンパー部分に配置されるリフレクターの赤などとデザイン的に協調するような配置(リヤのいろいろな部分にアクセントとしての赤が効いている)になっていることも特徴です。

── インテリアのチェックポイントはどこでしょう。

「インパネデザインではホリゾンタルアクシス・アンド・ジェントルフィールをキーワードにしました。ホリゾンタルアクシスとは今後の三菱のインパネに一貫していくデザインコンセプトです。水平基調で車体姿勢がつかみやすいという特徴を持っています。そしてワイド感にも寄与しています」

インパネ全体は水平感を強調するほか、奥から手前にかけて強い傾斜を持たせて、前後方向の広がりも感じさせるようになっています。

── 写真や動画ではなく、実際にディーラーでチェックする際に注目してほしいポイントはありますか。

「フロント周辺は大胆な造形をしていますが、近くで見ていただくと緻密かつ繊細にデザインされていることがわかると思います。ぜひご自身の目でお確かめください」


確かにグリルやヘッドライトのリフレクター部分などは、非常に手の込んだデザインがなされていますので必見ですよ。

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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