高速で横飛びするドリフトマシンに未来のF1レーサー名取鉄平もビックリ!【FIA Intercontinental Drifting Cup 2018 TOKYO DRIFT】番外編

●ドリフトレジェンド・のむけんと、チューニングレジェンド・雨さんに遭遇!

前日のD1最終戦でD1からの引退を表明したのむけんこと野村謙さんをフリースペースで発見したので3ショット撮影を。

この日ののむけんは、引退後初仕事!?となる、R35 GT-Rエンジン搭載の「ビタボンハイエース」でのドリフトに挑戦しました。路面はセミウェット、腕と根性で「見事なドリフトっぽいデモラン」(!?)に大歓声が!

「のむけんはエンターティナーそのものですね! しかしクルマって、そう簡単には横転しないもんなんですねぇ」、確かに。

その後ピットエリアに移動し、FIA IDCの参加マシンたちを見学に。2017チャンプマシンの川畑号を撮影しようと試みたものの、クラッシュやメカニカルトラブルでガレージ内がピリピリで断念。この雰囲気は、ドリフトもフォーミュラレースも同じ。戦うプロの世界です。

また、この日はデモラン走行のみの雨さん監督ともパチリ!「井出クンさぁ、オレはレースなんか好きじゃなかったんだよね~。で、どーなのよ井出クン! 女紹介しようか!!」「雨さんってず~っと喋ってるんですね。面白い!」と、(多分)初めて会うチューニング界のレジェンド・雨さんに唖然とする名取選手であった……!

●スモークを嗅ぐタイヤ・ソムリエになれそう!

FIA IDCをスタンド席から観戦した井出&名取選手。風向きによっては物凄いタイヤスモークを浴びたふたり。

「ヒャ~、なんかそのうち、煙でタイヤメーカー名が分かるようになりそう。利き酒ならぬ〔利きタイヤ〕のタイヤ・ソムリエになれちゃいそう(涙)!」

井出選手とお馴染みのレース専門のプレスも一緒に観戦、歓声と驚き、笑いも起こるドリフト競技は、プレスにとっても物珍しいようです。

しかし、終盤に向かい雨が降り始めてしまい、当然タイヤスモークも出なくなり……

「ドリフト競技には、煙いけどタイヤスモークもないと雰囲気が出なくて物足らないですねぇ。スキール音とタイヤスモーク、ドリフト最大の演出なんですね!」とおふたり。

●名取選手、初めてのドリフト競技観戦で「世界が違う!」とビックリ!

フォーミュラの世界にどっぷりと浸かっていた井出有治選手と、もうすぐF1を手中に収めることも可能な名取鉄平選手に、ドリフト三昧だった一日を振り返っていただきました。

名取:ドリフトのクルマって、スーパーGTとはまた違う派手さが凄いですね。なんかヤンチャな感じで!
それに煙の量とかも含め、普段のボクたちのレースとは違ったものがあって。クルマの振らし方とか、追走でいかに相手と近い状態でドリフトするとか、日頃とはちょっと違うステージのクルマを楽しめました!
ボクのクルマはシビックなんですけど、FRのドリ車借りてちょっとやってみたい感じ!? あ、遊びでね! だってレース以外で順位はつけられたくないですもん!

井出:今日は途中から雨降っちゃったからタイヤスモークも出なくなってちょ~っと残念。しかし5年前くらいでしたか、初めてD1を見た時と違い、クルマの熟成度やスピード、ドライバーのテクニックも凄く上がっていてビックリしました。
それを直接見られて、しかも助手席に乗れたことがとても楽しかった。ホント、同乗は感動した! ボクは怖すぎる(!)のでドリフトはやってみたいとは思わないですけど、見るのはとっても楽しいので機会があるときに、暖かいときにまた観戦してみたいですね!

トラストの池田社長より「速さを求める究極のドリ車は、普通にタイムアタックをしてもとっても安定しているんです。井出選手、今度は同乗じゃなく運転してみてください!」との伝言がありますので、次は試乗でタイムアタック! いつにしましょうか!?

(文:永光 やすの/写真:FIA IDC・サンプロス・GTA・永光 やすの)

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この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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