2018年F1第18戦アメリカGPでキミ・ライコネンが5年ぶりに優勝しましたね! 久しぶりに披露したポディウム中央でのシャンパンラッパ飲み、時折笑みを見せながらガッツポーズを何度もする姿に涙が止まりませんでした(涙)。
10月25日(木)発売された「F1速報アメリカGP号」の表紙は、もちろんライコネン。この記念すべき本誌の見所をみていきましょう!
■勝負の分岐点
ルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得し、誰もが「チャンピオン決定だな」と確信していたアメリカGP。しかし決勝ではタイヤに悩まされ、3位フィニッシュとチャンピオン決定にはなりませんでした。
単なる戦略ミスと思っていたのですが、「タイヤ内圧の変更が大きな影響を与えたのではないか」と書かれていて、びっくり! 実は決勝日の朝8時半に、ピレリからタイヤの最低内圧を土曜日より1.5psi(ポンド/平方インチ)上げるように指示があったのだそうです。
「最低内圧は今回に限らず、どのグランプリでも常に監視し、安全上、何らかの懸念があった場合はFIAに変更の要請をしている。今回は金曜日が雨に見舞われ、ドライタイヤの使用状況を把握できたのが土曜日のFP3からだった。その結果、我々の事前のシミュレーションよりもタイヤへの負担が大きくなっていることが判明した。しかし、予選までに変更するには時間的に十分ではないため、日曜日から変更を要請したんだ」(ピレリ ヘッド・オブ・カーレシング/マリオ・イゾラ)
ハミルトンはレース後「大きな問題だったとは思っていない」と語っていますが、チームメイトのバルテリ・ボッタスは「明らかに土曜日とは違うフィーリングだった」と明かしており、これがメルセデスの流れをくるわせた要因の一つではないかと推測しています。
そしてもう一つ気になっていたのが、なぜハミルトンは2ストップ作戦だったのか。その真相がメルセデス・チーム代表のトト・ウォルフの口から語られているので、詳しくは本誌でご確認ください!
■FOCUS OF THE GRAND PRIX
もちろん、ライコネンの勝利についてもたっぷりと書かれていました。その中でも興味深かったのが、レースとは少し離れてしまいますが来シーズンの話。ライコネンはザウバー移籍について以下のように語っています。
「移籍することには本当に満足している。誰も理解してくれないようだけどね。フェラーリとは最高の時間を過ごしたし、チャンピオンシップを獲得し、幾度も勝利した。だからドライバーとして、何か違うチャレンジがしたくなったんだ。何か別のことをね。唯一興味をそそられたのが、自分で将来を決めてそこで何が起こるのかを見守ることだった」
来シーズンから今まで以上に厳しい戦いが続いてしまうかもしれませんが、またポディウムの真ん中に立っている姿を見せてほしい! ライコネンならやってくれるのではないか、そんな期待さえもってしまうレースだったように思います。
優勝記念に1冊、いや読む用、保存用として2冊いかがでしょう?