新型トヨタ・スープラの味付けには「モリゾウ」豊田章男社長も参画

正式発表前の次期トヨタ・スープラ(A90型)。独ニュルブルクリンクで開催された「VLN」耐久選手権最終戦に登場して会場を沸かせました。

実は豊田章男社長も「モリゾウ」として当日、同車のステアリングを握ったそうで、自身が出演するFMラジオ番組「DJ MORIZO HANDLE THE MIC」の中でその様子を語っています。

モリゾウ氏によると、発売前のテスト車両をニュルに持ち込んだ目的は1周約25km、高低差300m、コーナー数170を超える厳しい環境の中で同車の最後の味付けをするためだったそうで、自身も社内のマスター・ドライバーとして評価に参画。

モリゾウ氏が故成瀬氏からニュルでドライビング・レッスンを受けていた頃、同サーキットで開発を進めるポルシェやアウディ、VW等の欧州車メーカーから「トヨタはこういうことができないだろう?」と言われ、非常に悔しい思いをしたそうで、それが現在の「もっといいクルマづくり」の原点になっているそうです。

新型スープラは、BMWとの共同開発による新世代の3.0L直6ターボエンジン(340ps)を車両前部に搭載。BMW Z4の兄弟車として開発され、後輪で駆動するFR方式を採用。

トヨタは今年7月、英国の「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、開発責任者である多田哲哉チーフエンジニアが自らステアリングを握り、同車の走りを披露しており、10月2日にはドイツ・トヨタが国内向けに300台限定で同車のオンライン受注を開始しました。

2002年のスープラ生産終了後も復活を待ち望むファンが多いなか、次期モデルのワールドプレミアが近付いているようで、トヨタが送り出す本格スポーツカー新型「スープラ」の発売が大いに待たれます。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA、ZIP-FM)

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ドイツ・トヨタ
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ZIP-FM 「DJ MORIZO HANDLE THE MIC」
http://zip-fm.co.jp/program/handle_the_mic/

この記事の著者

Avanti Yasunori 近影

Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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