キャンピングカーのリアラダー修理顛末記【車中泊女子のキャンピングカー生活】

今を去ること約2ヶ月前。北海道胆振東部地震の直後に、知人宅の敷地内でバック中にキャンピングカーのリアラダーを破損してしまいました。

バックアイカメラが点くまでに時間がかかることがたまにあって、いつもは待つのですが急いでいたし後ろを目視した後だったものですから、そのままバックしたら…鉄柱があったんです(何を見てた)。

不幸中の幸いだったのは鉄柱は無傷だったことと、ちょうどラダーに当たった事。これがもし、ちょっと左右にズレてたらリアバンパーかスペアタイヤカバーが破損してたところです。

取り急ぎ、9月中旬に参加した東北ネットキャンパーオフ会で、折れてしまった下の部分をカットしてもらいました。その先は宮城のキャンパー仲間Tさんにバトンタッチ。

約2週間後、Tさん宅にお邪魔してラダー修理開始。我が家のラダーは固定式。同タイプの中古品に換えるか、可動式(伸縮式)に換えるか…予算も鑑みて相談の結果「使えるところは残して、作り替えよう」ということに。まずは折れてしまっている縦支柱を新しいステンレスポールに交換すべく、サイズを測ります。

ラダーを綺麗に取り外すと、各所も年数なりに錆びたり、かなり劣化している様子が丸見えに…。ちなみに我が家のキャンピングカーRocky21は1997年製です。

ステンレスポールを車体に合わせて曲げるため、Tさんと奥様Hちゃんと、千葉から駆けつけてくれたKさんの3人体制で力を合わせるも……場所の都合もあって万力を固定できず、力が逃げてしまってうまく曲がらない。これを同じように2本曲げるのは至難の業、ということで作戦変更。

逆に、上部(屋根にかぶる部分)は、市販のRがぴったりフィットして手間入らず。バラしたラダーの踏み台部分を綺麗に掃除してもらったり、横支柱を分解→再構築したり…こうやって組み立ててみると、もう出来上がったも同然という気分になっちゃいます。

色々と時間がかかって1日目はここで終了。

翌朝、気持ちを新たに作業再開。心配していた台風も進みが遅くなったお陰で、霧雨~小雨で済んだのは本当に助かりました。前夜はビニールテープで塞いでいた車体のビス穴にコーキング剤を入れ、ビス留めしていきます。

踏み台は結束バンドで仮止めし、まず横支柱の場所を決めます。問題は、くだんのラダー下部分。車体との角度の差をどうするか試行錯誤の結果…

2段階にすればいいんじゃないかとひらめいた! しかもギミックぽくてカッコイイ! そうと決まれば、さっそくホームセンターへ出向いて部品を追加。ジョイント部分の金具をポールに固定させるため、穴を開けます。ポールエンドも、ホームセンターでちょうどいい金具を見つけたのでプラスチックからグレードアップ。見た目が美しくなりました。

取り付けが完了したところで、従事者の中で最も体重があるであろうTさんがラダーに登って確認。問題なし、完成です!

前よりも、ずっと使い勝手がよくカッコよくなりました。これを自分だけでやろうと思っても無理だし、業者に依頼すればウン十万はかかったかも知れません。キャンピングカー仲間の有り難みを、しみじみと実感しました。Tさん、Hちゃん、Kさん、ありがとう!

(松本しう周己)

この記事の著者

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松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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