【新車】メルセデス・ベンツ Aクラスが登場。AIによる学習機能「MBUX」を搭載し、価格は322万円〜

機能面で最大の注目点は、新開発となる対話型インフォテインメントシステムの「MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)」。ポイントは人工知能による学習機能で、特定のユーザーに適応する個別対応能力が備えられています。

さらに、「高精細ワイドスクリーンコックピット」と呼ばれる10.25インチのディスプレイでのタッチスクリーン操作や、自然対話式音声認識機能を備えた「ボイス ハイ メルセデス コントロール」にも対応。このボイスコントロールは、「Hi, Mercedes」をキーワード(最初の発話)として起動します。

自然対話式の音声認識機能は、多くのインフォテインメント機能 (目的地入力、電話通話、音楽選択、メッセージ入力・読み上げ、気象情報)に加えて、クライメートコントロール、各種ヒーター、照明など多様な便利機能にも対応。

従来の音声認識機能は、命令語(コマンド)が決まっていて、ユーザーはコマンドを覚えて発話する必要がありました。

一方の「MBUX」の音声認識機能は、自然言語認識機能の搭載により、事実上ほとんどの命令に従い、インフォテインメントや車両操作関連の文章を認識、理解できるそう。例えば、エアコンの温度を下げる場合、「温度24度」という明確な命令でなくても、「暑い」といえば理解するそうです。

エクステリアデザインは同ブランドのデザイン思想である「Sensual Purity (官能的純粋性)」をさらに一歩進めたものとして、スポーツ性、ダイナミズム、エモーションを表現したとしています。

とくに、目を惹くフロントマスクは、低いボンネットとクロームが配されたフラットなLEDヘッドライト、風になびくトーチを想起させるデイタイムランニングライトにより、非常に印象的な造形とされています。

サイドは先代よりも延ばされたホイールベースやキャラクターラインにより、伸びやかな印象を付与。リヤはショルダー部が強調され、モジュール型の2分割リヤバンパー内蔵のリフレクターの間隔が広くなったことでさらに、ワイド感が増しています。

内装は、現代的かつ前衛的な仕立て。とくに印象的なのがダッシュボードのデザインで、インパネ クラスター上方のカウルが廃されています。それにより、翼のような形をしたダッシュボードは、左右のフロンドドアトリム間につながるような連続性を抱かせる造形になっています。

そのほか、「アクティブレーンチェンジングアシスト」を含むSクラス譲りの最新安全装備やマルチビームLEDヘッドライト、メルセデス・ベンツらしく衝突安全性能も向上しています。

先代Aクラスは284万円〜という戦略的な価格でも話題になりましたが、新型Aクラスはデザインや走り、装備や安全面の大幅な進化、充実化もあって「A 180」が322万円、「A 180 Style」が362万円という価格設定です。

なお、フォルクスワーゲン・ゴルフは253万9000円〜、プジョー308は279万9000円〜、BMW 1シリーズは317万円〜となっています。※写真には欧州仕様を含みます。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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