トヨタとBMWがスポーツカーを共同で開発していることは秘密でもない厳然たる事実ですが、それが具体的にはBMW Z4とトヨタ・スープラという関係にあることは、公然の秘密といえるでしょう。
その「かたわれ」といえるBMW Z4が2018年のパリモーターショーで世界初公開されました。
Z4の伝統を感じさせるエレガントで古典的なオープン2シーターシルエットと、現代のBMWらしいアグレッシブなディテールが織りなすスタイルは、全体としては非常に現代的。コクピットに目をやると、メーターとセンターディスプレイそれぞれに10.25インチの液晶パネルを採用した未来的なテイストになっています。
展示されていたZ4のリヤに貼られたエンブレムは「M40i」。外観ではMスポーツブレーキ、電子制御Mスポーツリヤディファレンシャル、Mスポーツホイール(18インチ)を備えていることが確認できます。サスペンションもMスポーツで引き締められ、フロントに置かれる直列6気筒エンジンの最高出力は250kW(340馬力)。0-100km/h加速性能は、わずか4.5秒ということです。
(写真:小林和久 文:山本晋也)