【週刊クルマのミライ】スバル・フォレスターに初採用された「e-BOXER」の横展開に期待大

スバルのラインナップを忘れて、フォレスターだけでいえば、e-BOXERは2.5リッターエンジンと組み合わせてほしいというのが正直な感想。そうであれば、標準グレードともしっかり差別化できますし、モーターアシストにより上質な乗り味が、さらに高まるであろうと感じるからです。ただ、そうするとフラッグシップであるレガシィ・アウトバックに対して、フォレスターが上を行き過ぎてしまうというキライがあるのも事実。単独車種だけでは決められない話なのでしょうか。

ところで、フォレスターに初搭載されたe-BOXERは、スバルのラインナップで横展開することが発表されています。既報の通り、まずはSUBARU XVにe-BOXERを搭載したアドバンス・グレードが追加されます。SUBARU XVは1.6リッター/2.0リッターのパワートレインですから、そこに2.0リッターエンジン+モーターという組み合わせが、最上級グレードとして登場するのは自然な流れ。そして、フォレスターより100kg以上は軽量なSUBARU XVでは、モーターアシストならではのスムースネスや力強さがさらに味わえることでしょう。

●スバル・フォレスター「アドバンス」 主要スペック
車両型式:5AA-SKE
全長:4625mm
全幅:1815mm
全高:1730mm(ルーフレール装着車)
ホイールベース:2670mm
車両重量:1660kg
乗車定員:5名
エンジン型式:FB20
エンジン形式:水平対向4気筒ガソリン直噴
総排気量:1995cc
最高出力:107kW(145PS)/6000rpm
最大トルク:188Nm(19.2kg-m)/4000rpm
変速装置:CVT
モーター型式:MA1
モーター形式:交流同期電動機
モーター最高出力:10kW (13.6PS)
モーター最大トルク:65Nm(6.6kg-m)
駆動用バッテリー:リチウムイオン電池
燃料消費率:18.6km/L (JC08モード)/14.0km/L(WLTCモード)
タイヤサイズ:225/55R18(サマータイヤ)
メーカー希望小売価格(税込):3,099,600円

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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