レースクィーン・太田麻美さんがルノー・メガーヌR.S.に抱いた第一印象は?【注目モデルとドライブデート!? Vol.04】

現行世代のシビックType Rは、言うなれば「ガンダムチック」だ。空力的なアクセントを直線でデザインしているから誰にでもわかりやすい「強そうオーラ」を放っている。武骨だ。

いっぽうでルノー・メガーヌR.S.にはそこまでの凄味はなく、相手を威嚇するようなこともない。流麗である。だけどこの標準車に比べてフロント60mm&リヤ45mmも拡幅したふくよかなフェンダーを見ると、走りを相当鍛え上げてあることが伝わってくる気がする。

おもしろいのはリヤフェンダーの違い。シビックType Rのリヤも標準車より広がったワイドフェンダーだが、標準仕様と同じパネルの上にオーバーフェンダーを追加した作りだ。

いっぽうでメガーヌR.S.は、リヤフェンダー自体が標準車とは別物。どちらが凝っているか、どちらがコストアップを恐れていないかは、クルマ好きなら見た瞬間に分かるんじゃないかな。

ついでにいえば、メガーヌR.S.のリヤディフューザーはフロアと段差なく連続した「本物」(これはシビック Type Rもそうだが)。レーシングカー同様に、ダウンフォースの多くはこのディフューザーが生み出しているという。だからウイングといった“いかにも”な空力デバイスは控えめで済んでいるのだ。

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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