過去には優勝経験もあり(2014年)、さらに昨年からはICVクラスから電気自動車であるEVクラスに移行して、総合4位(EVクラス1位)を獲得し、日本大会でのEVの上位進出を実現した名古屋大学。
昨年に引き続いてデザインファイナル(デザイン上位3校が公開で再度デザインの審査をする場)へ国内校で唯一進出し、総合成績では昨年よりさらに順位を上げて3位を獲得。参戦3年目となる来年は、現在の1モーターからインホイールモーター4基へと駆動システムを大きく変更する予定。さらなる上位進出のため、すでに動き出しているという。
総合4位、そして5位には、ともにデザインファイナルへ進出した海外勢が入った。4位のTongji University(トンジ・ユニバーシティ)は中国のチームで、すでに昨年総合7位に入る実力校。今年もICVクラスとEVクラスの両方に参戦している。
5位のオーストリアから参戦のU.A.S. Graz(ユニバーシティ・オブ・アプライド・サイエンス グラーツ)は、2016年にも日本大会に出場(総合4位)したことがあり、2018年のドイツ大会9位、オーストリア大会8位の実力校。ピットエリアでは常に人だかりができるほどの注目の一台であった。
大会を終えて、玉正忠嗣実行委員長は「今回は、今までにないほど天候に左右されました。スケジュールを変更しましたが、なんとか期間内にすべての審査を事故なく無事に終えることができてなによりです。エンデュランス審査の最後の走行では大阪大学と京都工芸繊維大学の2つのチームが、とてもいい走りをしてくれましたし、満足しています」と今大会を振り返った。
(青山義明)
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