メルセデスベンツ初の市販EV「EQC」前後席に座った印象はCクラスワゴン!? 日本発売は2020年か

ご存知の通り、スマートにはEVがあったものの、メルセデスブランドの市販車としては初のEVとなる「EQC」。開発には4年の月日を費やし、3年に渡って極寒から熱帯まで、世界各地の過酷な自然環境でくまなくテストを繰り返したそうです。その距離は約450万km。給電の関係で走行範囲の限られるEVとしては相当なテスト量といえるでしょう。裏返せばメルセデスは、EVのビジネスにおいて信頼性は絶対的なファクターだと考えているということです。

EQCのリチウムイオンバッテリーは日産リーフのようなラミネートタイプを384セル使用。それを6ユニット化し、床下に配列しています。水冷化されたこのユニットは、温湿度を自在に調整できるクライメートチャンバーと呼ばれる設備の中で、120以上のテストを繰り返して最適な仕様を見い出したそうです。バッテリーについては自社製を強調しており、そのための製造工場のために10億ユーロを投資、ブレーメンや北京といった主力工場以外でも自前の道を進めるとのことです。

ちなみにEQCの電池容量は80kwhで、出力110kwhの直流式急速充電器を用いれば残量10%から80%の充電が約40分で可能とのこと。日本仕様がCHAdeMO対応になることはほぼ確定的ですから、恐らく同等の利便は確保されるものと思われます。