2019年春発売?トヨタ入魂の本格スポーツカー「5代目スープラ」開発を追う!

そうしたなか、同社でスポーツカーの開発を担当する多田チーフエンジニアが英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」に参加、開発中の試作車両を自らドライブ。

快音を奏でながらサーキット走行を披露するなど、5代目「スープラ」とみられる開発モデルの存在を大いにアピールしました。多田CEによると、通常の開発サイクルが3年のところ、同車の開発には2倍の6年の歳月をかけているそうで、グッドウッドで走行を披露できた際は感慨ひとしおだったようです。

デザインこそトヨタ・オリジナルですが、スポーツカーとして肝となるパワーユニットをはじめ、プラットフォームなどはBMW製を流用。

これによりBMWの「走り」の部分がそっくりスープラに移植され、これまでのトヨタ車には無い、かなり刺激的なモデルになりそうです。ボディサイズは全長4,380mm×全幅1,860mm×全高1,290mm、ホイールベースは2,485mmで車重は1,496kgとの予想。

パワートレインは、最高出力262psを発揮する2.0リットル直列4気筒ターボエンジン、トップモデルには最高出力340psを発揮する3.0リットル直列6気筒オーバーブースト付きターボエンジンの搭載が予想されており、ZF製8速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)が組み合わされる模様。

車両価格は2.0リットルモデルが500〜600万円、3.0リットルモデルが700〜800万円と高額になるため、「トヨタ」ブランドではなく、「GR(GAZOO Racing)」ブランドでの販売となるようです。

同車の市販時期は2019年春になるようで、今後も引き続き「5代目スープラ」に関する情報を追っていきたいと思います。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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