ガソリン車のみに設定される7人乗り3列シート仕様は2列シート仕様と同じボディサイズで実現しています。2列目のタンブルシートは前後に150mmスライドし、フレキシブルにスペース調整が可能。また、3列目シートはフロアやルーフといった部位の設計を突き詰めることで、頭上空間やひざまわり。そして足元スペースを十分確保しています。
ラゲージ容量は7名乗車時は150L。5名乗車時は472L。そして2名乗車時は936Lを確保。2列目、3列目をフラットにすれば、室内長は1800mmとなり長尺物も搭載可能です。2列仕様車と同様にフロアボードの位置によって床面の高さを2段階に調整できる機能も付いています。
現行型CR-Vに搭載されているパワートレインは1.5L直列4気筒ターボと2Lガソリンエンジンとモーターを組み合わせたスポーツハイブリッドi-MMDの2種類です。最高出力190ps、最大トルク240Nmを発生する1.5Lターボエンジンは、トランスミッションにパドルシフト付きのCVT採用し、JC08モード燃費はFF車が15.0〜15.8km/L。4WD車が14.6〜15.0km/Lとなっています。
一方のi-MMDと呼ばれるハイブリッドシステムはオデッセイやステップワゴンに搭載されているシステムと同じ。しかしCR-Vでは駆動方式をFFだけでなく、4WD車を設定しているのがポイントです。
進化したリアルタイムAWDは電子制御で後輪の駆動力を緻密かつ素早くコントロール。各種センサーにより走行状況を検知。前輪が空転する前に後輪へ駆動力を伝達すると同時に前後輪の駆動力配分を緻密に行うことで、雪道でのコーナリングや登坂などで優れた走行性能を実現。また、燃費性能はJC08モード燃費でFF車が25.8km/L、4WD車が25.0km/Lと駆動方式による燃費の悪化を極力抑えているのが特徴です。
乗車定員の選択の幅が広くなっただけでなく、クラストップクラスの燃費性能を実現したハイブリッド車に高い悪路走破性を実現した4WDを設定する現行型CR-V。新車価格は323万280円〜436万1040円です。なおハイブリッド車は11月1日より発売される予定です。
(萩原文博)