理想のFR車!? ターンパイクでも絶品ドライビング、チューンアップしたBMW・320i Mスポーツ【等身大インプレその③】

続いて下りです。エンジンルームでは、短い直4エンジンを奥に押し込むようにフロントミッドに搭載し、見るからに理想的な重量バランスを実現しています。

下りのコーナーでは、ドライバーを中心軸に置いたまま、ボディが後ろから押し出されるように旋回。更にサスの滑らかなストロークが絶秒かつ思い通りのハンドリングを実現しており、まさに「駆け抜ける喜び」を堪能することができました。

それにつけてもアウトバーンとニュルブルクリンクが本籍のクルマですから、ターンパイクでの走りは、ほとんどウォーミングアップでしょう。上り下りともに、多少の操作ではビクともしません。

また先代のMスポーツでもそうだったのですが、前を走るクルマのちょっとした挙動が良く見えるのですね。これは走行時のBMWの挙動が、安定していることにほかなりません。どこを走ってもドライビングの体感時間が短く感じられるのは、このあたりが理由なのでしょう。

今回はドライビングがあまりにも楽しくて、丸1日シェアして約520kmも走ってしまいました。燃費は、ハイオクで約13km/lでした。もっと早く街中の1000回転走行に気づいていたら、もう少し伸びたと思います。