電動車の生産が世界的に拡大するなか、トヨタ自動車のHV(ハイブリッド車)駆動用バッテリー生産を手がけるPEVE(プライムアースEVエナジー)が、バッテリ-の大幅増産に向けて動いています。
トヨタ自動車傘下の同社は今後のバッテリー需要の急増に備え、宮城工場と大森工場(静岡県 湖西市)におけるリチウムイオン・バッテリーの生産能力向上(宮城 40万台増・大森 10万台増)を予定。湖西市では2020年代前半をめどに、新工場の稼動も目指しているそうです。
PEVEでは本年3月、自社社員に加えてトヨタ自動車社員が半数程度参加する50人規模の「出来高向上プロジェクト」を発足。トヨタ生産方式により効率的に高品質なバッテリーを生産する体制を整えており、日経新聞によると、ニッケル水素バッテリーの生産台数についても年内に140万台から148万台程度に増やす計画とか。
中国や欧州でHVの販売が大きく伸びており、電動化の加速に伴ってHV用バッテリーの生産が追い付かない状況のようで、トヨタ自動車では電動車販売を2030年までに全体の半数となる550万台に拡大する目標を立てているそうですが、現状は152万台程度に留まっている模様。
自動車産業が100年に1度の大変革期を迎える中、「バッテリー」は電動車の要(かなめ)だけに、市場ニーズへの迅速な対応が大きな課題になっているようです。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)
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