【3代目スイフトスポーツ・オーナートーク】歴代最も高回転志向なエンジンが気持ちいい! 気合の車高で斬新スタイルを獲得したオーナーにインタビュー

── なぜスイフトスポーツを買ったのですか?

「コンパクトでカスタムして楽しめるクルマを探していました。スタンス系(アメリカ発のシャコタンスタイル)にカスタムしようと考えていたのですが、どうせやるなら人と被らないもののほうがいいと考えて、ヴィッツやフィットではなくスイフトにしました」

── 確かにフィットでのスタンス系は多いですものね。ではスイフトスポーツに熱狂的というわけではなかった?

「ええ、実はまったく当初は想定していませんでした。なので予備知識もあまりなく買ったのです。しかし、実際に乗ってみるとエンジンが高回転まで回って気持ちいいので嬉しかったです」

── ふだんどのくらいの回転域で使っていますか?

「ふだんの街乗りでも3000~5000rpmまで回していますし、高速道路ともなれば6000~7000rpmくらいを常用します。軽快に回転が上昇していくので気持ちいいですよ」

── では今ではスイフトスポーツというクルマ自体にも興味があります?

「ええ、もちろんです」

── ちなみにかなり車高が低いですね?

「はい、だいたい12cmくらいは下げてますね」

── おお、かなり落としましたね。サスペンションのストローク量が少なそうですが、どのくらい動くのですか?

「フロントは1~2cmですかね」

── 少な!

「リヤはほぼストロークしません」

── しない!! あの、その状態で宮城県からここ長野県まで来たと?

「ええ、だいたい600kmくらいです。でも、高速道路を走る分には意外にフラットで平気ですよ」

……とオーナーさんかおっしゃるので、記者が一般道で同乗してみました。「あーなるほど、確かに硬めだけれどまあまあ大丈夫な乗り心地ですね」とはなりませんでした! 超ハード。

が、路面がフラットなところではオーナーさんの言うように落ち着いてきます。と同時に今まで気づかなかったマフラーからの快音が響きます。

これはオーナーがその中間構造に苦心したカスタムマフラーの効果はもちろんですが、高回転志向のエンジンのもともとの素性の良さが貢献していることは明らか。

「この音があるので長距離移動はまったく苦になりません」

オーナーのそんな言葉がうなづける、ちょっとハマってしまいそうな高回転の伸びを見せる3代目スイフトスポーツ。2代目よりもバルブリフト量を増やすなど高回転志向になっており、かつ出力も11ps向上したエンジンは、実は名機の呼び声も高いものなのです。

ZC33Sの人気がいまだに高いのもうなづける、エモいエンジンでした。

(写真・動画・文/ウナ丼)

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この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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