昨年のル・マン24時間レースでは圧倒的な速さを見せながらも予期せぬマシントラブルに見舞われ、惜しくも優勝を逃したトヨタ。同社はその後24時間レースの完走に向け、1年かけて全てをゼロから徹底的に突き詰め、多くの改善をこなして来たそうです。
トヨタでは、ル・マン24時間に参戦する最大の目的を「レースで培った技術の市販車へのフィードバック」と位置付けており、ハイブリッド技術とEVシステムの開発において、究極の環境性能と走行性能を高次元で両立させることにあります。
同社は本年のル・マンレース期間中、「GRスーパースポーツコンセプト」を会場内のブースに展示するとともに、市販に向けた開発に着手したと発表しました。
WEC(FIA世界耐久選手権)に参戦している「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成されており、実戦で鍛えられたV6エンジンや、THS-R(トヨタハイブリッドシステム・レーシング)を搭載。THS‐Rは2.4LのV6直噴ツインターボエンジン+モーターの組合わせにより、1,000psを発生します。
開発を手掛けるTOYOTA GAZOO Racingは「市販車両をレベルアップしてスポーツカーをつくるのではなく、現役のレーシングカーからスポーツカーをつくるという、トヨタにとって全く新しい挑戦となりますが、お客様の笑顔のために自動車産業の未来のために心ときめくクルマづくりにこだわり続けていきたいと思います」とコメントしています。
(Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)
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