「GRスーパースポーツコンセプト」の市販に向け、トヨタが開発に着手!

昨年のル・マン24時間レースでは圧倒的な速さを見せながらも予期せぬマシントラブルに見舞われ、惜しくも優勝を逃したトヨタ。同社はその後24時間レースの完走に向け、1年かけて全てをゼロから徹底的に突き詰め、多くの改善をこなして来たそうです。

トヨタでは、ル・マン24時間に参戦する最大の目的を「レースで培った技術の市販車へのフィードバック」と位置付けており、ハイブリッド技術とEVシステムの開発において、究極の環境性能と走行性能を高次元で両立させることにあります。

同社は本年のル・マンレース期間中、「GRスーパースポーツコンセプト」を会場内のブースに展示するとともに、市販に向けた開発に着手したと発表しました。

WEC(FIA世界耐久選手権)に参戦している「TS050 HYBRID」とほぼ同じ主要パーツで構成されており、実戦で鍛えられたV6エンジンや、THS-R(トヨタハイブリッドシステム・レーシング)を搭載。THS‐Rは2.4LのV6直噴ツインターボエンジン+モーターの組合わせにより、1,000psを発生します。

開発を手掛けるTOYOTA GAZOO Racingは「市販車両をレベルアップしてスポーツカーをつくるのではなく、現役のレーシングカーからスポーツカーをつくるという、トヨタにとって全く新しい挑戦となりますが、お客様の笑顔のために自動車産業の未来のために心ときめくクルマづくりにこだわり続けていきたいと思います」とコメントしています。

Avanti Yasunori・画像:TOYOTA)

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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