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1982年2月号で日本初300km/hオーバー、307.69km/hを記録した光永パンテーラから始まり、HKSセリカ・M300が国産車初の300km/hオーバー、301.25km/h(1984年3月号)、トライアル・3LツインターボZが光永パンテーラの記録を塗り替える307.95km/h(1985年4月号)、その記録を抜いたTRUST大川ソアラの309.27km/h(1985年8月号)…と、続々と300km/hオーバーマシンが誕生した80年中期のこの時代。
RE雨宮は13Bツインターボ(SA22C)で307.42km/h(1985年4月号)を記録した後、「ドラッグに集中するっス!」と新たな記録更新に燃えていました。
そんな時、登場した最高速狙いとドラッグ狙いの2台。シェイクダウンとはいえ、Daiを唸らせた新マシン登場!となりました。では、何度かに分けてこの2台のテスト模様をプレイバックです。まずは、仕様のダイジェストから!
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マシンと男 対決試乗 by 稲田大二郎
爆発! マシンの極限性能を追求する最高速とゼロヨン(DRAG)に、新しいチャレンジャーが名乗りを上げた。かたや目標の300km/hを達成したRE雨宮のゼロヨン復帰宣言。かたや初のL型パワーでシングル・ターボのチャンプを狙うエスプリだ。
そのシェイクダウンテストは秘めたポテンシャルを知るのに十分な結果だった。雨宮のドラッグ7は、ターボのブースト圧が上がらないにもかかわらず、11秒11をマーク。エスプリのフェアレディ130Zも初トライで284km/hの合格スピードを記録した。
「ホント、最近のチューンドカーは恐ろしく速くなったな~」とはDaiのコメント。「もうハンパな覚悟ではテストできないゼ」とも言う。この2車、今後の最高速とゼロヨンを占ううえでも面白い存在だ。Daiに体当たり試乗レポートに注目してほしい。