前回の記事【全面開通間近! 白山白川郷ホワイトロードの見どころ】ではお伝えできなかった、白川郷をご紹介します。そこには「日本むかし話」のような、古きよき日本の原風景が広がっていました。
1995年12月にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されたのは「白川郷」だけだと思われがちですが、その白川郷(岐阜県大野郡白川村)【荻町(おぎまち)集落】と、五箇山(富山県南砺市)の旧平村【相倉(あいのくら)集落】、旧上平村【菅沼(すがぬま)集落】の3ヶ所になります。ホワイトロードに隣接しているのは、荻町集落です。
荻町集落を見渡せる高台にあるお食事処【城山天守閣】には、展望台が設けられています。こちらの駐車場は無料ですが、お食事や何かしらのお買い物をするお客様専用です。大型車では離合できないくらい道が狭いので、ここへはキャンピングカーではなく軽自動車に乗せて行ってもらいました。観光バスも往来するので注意が必要です。
すぐ近くに【荻町城跡】(荻町城跡展望台)があり、萩町集落から遊歩道で繋がっています。時間と体力に余裕があれば、歩いてみると新たな発見があるかも知れません。
町内への一般(観光)車両の進入は毎日9〜16時まで禁止されていますので、萩町散策には公共駐車場【村営せせらぎ公園駐車場】がもっとも近くて便利です。駐車料金は普通車 1,000円、二輪車 200円です。
駐車場から「であい橋」で庄川を渡れば、そこはもう荻町集落。荻町集落は、世界遺産登録面積の約3分の2を占めています。
五箇山(ごかやま)にある【相倉集落】と【菅沼集落】は、富山県。(※写真がここだけ小さいのは、昔々ケータイカメラで撮ったものだからです。)
白川郷・荻町集落と比べると規模は小さいですが、観光地化していないところが魅力的です。世界文化遺産と言っても、普通に住んでらっしゃるから価値があるんですよね。「復元」などではなく、そこに生活があるからこその風情、情緒にあふれ「生きた風景」を生み出している気がします。
白川郷と五箇山では合掌造りの角度が違う(五箇山の方が急)という特徴もありますので、是非あわせて見に行きたいところです。
■相倉集落駐車場
富山県南砺市相倉611
普通車・軽自動車:500円/小型・中型車:2,000円/大型車:3,000円/二輪車:100円
■菅沼集落駐車場
富山県南砺市菅沼587
普通車・軽自動車:500円/小型・中型車:2,000円/大型車:3,000円/二輪車:100円
道の駅【白川郷】
住所:岐阜県大野郡白川村飯島411
電話:05769-6-1310
駐車:普通車 55台/大型 4台/身障者 3台
お土産屋、お食事処併設。【合掌ミュージアム】(入館無料)では、旧手塚家の合掌造りを移築・展示しています。合掌造りの詳細が分かるので、白川郷へ行く前に見ておくとより関心が深まること間違いなし。道の駅から荻町までは、約2kmです。
白川郷周辺の特産は「どぶろく」と、何と言っても蕎麦。蕎麦の風味が強く、コシもあり食べ応え満点です。
蕎麦好きさんは、日本初の蕎麦資料館【利賀そばの里】(入館料300円)にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。道の駅【白川郷】を起点にして、菅沼集落、相倉集落を経由すると、計約60kmです。
道の駅【白川郷】限定の【かやの実ソフトクリーム】は、ローストして粉末状にした榧(かや)の実が混ぜてあります。かやの実は縄文の昔から食べられてきたナッツで、アーモンドやへ-ゼルナッツに似た香ばしさが美味しさを引き立てます。かやの葉せんべいがトッピングされていて、見た目も可愛いですね。
(松本しう周己)