北海道の紅葉がはじまった! クルマで行ける紅葉スポットをご紹介します【車中泊女子の全国縦断記】

日本一早い紅葉が始まった北海道、北海道最高峰の大雪山系・旭岳周辺ではすでにピークを迎えています。

大雪山周辺は見頃とはいえ、登山はちょっと……と二の足を踏んでいる方へ、クルマで行ける紅葉スポットをご紹介します。

すでに見頃となっている旭岳周辺ですが、旭岳ロープウェイ(東川町)で姿見の池まで行けるのをご存知でしょうか。

山麓駅周辺でも標高1,100m、姿見駅周辺は標高1,600m程度となり、景色も気候も下界とは別世界です!姿見の池散策コースは登山装備がなくても気軽に歩けるよう整備されています。1周約1.7km、所要時間は約1時間です。

駐車場は、車両1台につき500円の協力金が必要となります。ロープウェイは往復2,900円です。

旭川方面から旭岳ロープウェイへ向かう途中、天人峡温泉への分かれ道があります。

天人峡は約3万年前に起きた巨大噴火により形成された柱状節理がダイナミックな景観をつくりあげている秘境ともいえる温泉郷です。垂直な岩盤を彩る紅葉は一見の価値あり!

温泉はもちろん、天然温泉掛け流し。日帰り入浴できるホテルや旅館もあります。駐車場も無料です。

大雪山系でロープウェイで行けるのは、旭岳(姿見の池)のほかにもう1ヶ所、層雲峡・黒岳ロープウェイ(上川町)があります(写真は、層雲峡温泉街からの眺めです)。

層雲峡から黒岳5合目(標高1,300m)までをロープウェイ(往復1,950円)、さらに黒岳7合目(標高1,520m)までを黒岳ペアリフト(往復600円)で楽に行くことができるのです。しかも嬉しいことに層雲峡・黒岳ロープウェイ駐車場は無料!

黒岳7合目には、往復約30分の軽トレッキングコース【黒岳カムイの森のみち】もあるので森林浴気分で出かけてみては?

大雪山系では【高原温泉沼】と【銀泉台】(上川町)もおススメです。

ただし、こちらは紅葉シーズンはマイカー規制でシャトルバスのみ通行可能となっています。シャトルバスは層雲峡もしくは大雪レイクサイト発着で、高原温泉沼行(町道高原温泉線)と銀泉台行(道道銀泉台線)があり、運賃はどちらも片道500円です。大雪レイクサイトに駐車する場合は、マイカー規制協力金として一人200円を支払います。

【高原温泉沼めぐりコース】の入り口には大雪高原山荘があり、日帰り入浴もできます。沼めぐりには軽登山の装備が必要で、長靴があればベスト。ヒグマ生息地帯でもあるため、しばしば登山道が閉鎖されることもあります。

【銀泉台】は、そこに向かう途中からして紅葉が楽しめます。シャトルバスでは途中下車できないのが不便ではありますが、眺めのいい場所で停車してくれる粋なはからいも。

紅葉スポットまで歩くのであれば、軽登山となるので靴は選んだ方がいいでしょう。10〜15分ほどで、目の覚めるような景色に出会えますよ!

美瑛町にある【十勝岳望岳台】もクルマで行ける紅葉スポットとして最適です。十勝岳登山口ではありますが、歩かずともすぐそこに紅葉が広がっているのです!

美瑛岳、美瑛富士、上富良野岳などが一望でき、ロケーション抜群です。駐車場も無料。

同じく美瑛町の白金温泉郷にある【白髭の滝】は、滝にプラスして青い川と紅葉も観られる絶景スポット!自然岩の間から染み出た地下水が、コバルトブルーの美瑛川に流れ落ちる様はとても優雅。そこに紅葉が重なれば色彩豊かな絵画のようです。

白金温泉郷には、日帰り入浴できるホテルや旅館も多数あります。近くには有名な「青い池」もあり、そちらも周辺の林が紅葉するので併せて見に行かれてはいかがでしょうか。

まりもで有名な阿寒湖(釧路市阿寒町)も紅葉が楽しめます。

遊覧船で湖上から雌阿寒岳や雄阿寒岳を眺めながら、湖岸の紅葉を堪能するのもよし。「ボッケ遊歩道」を散策するもよし。湖を一望できるホテルで日帰り入浴するもよし。阿寒ネイチャーセンターではカナディアンカヌー体験もできますよ。

最後におススメするのは、知床峠です。そう、世界遺産・知床半島のウトロと羅臼を結ぶ知床横断道路、その真ん中に位置する知床峠展望台周辺です。

間近に羅臼岳、遠くオホーツク海には国後島まで一望でき、〝知床八景〟のひとつに数えられています。その絶景ワインディングロードはドライバーのみならずバイカー、サイクリストにも絶大なる人気を誇り、もちろん観光ルートとして欠かせないポイントです。

ただ、知床横断道路には知床峠(展望台)駐車場以外にはほぼ駐車スペースがなく、また登山・トレッキング、写真撮影などで道路を歩いている人もいますので、ご注意ください。稀にエゾシカが歩いていることもあります。

知床峠をはさんでウトロ側と羅臼側では気候がまったく違うというのはよくあることです。もし天気が思わしくなくても、ひょっとして峠に上ったら雲海が広がっている!なんてこともあるかも知れませんよ!?

(松本しう周己)

この記事の著者

松本しう周己 近影

松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
続きを見る
閉じる