予選結果で3位を獲得した室屋選手だが、決勝日のラウンド・オブ・14の対戦相手は前戦カンヌの優勝者、マット・ホール選手との対戦となった。
好調の波に乗っていたホール選手。FP1では4位、FP2ではトップ、FP3は2位であったが、予選でまさかの11位。3回の全てのフリープラクティスを通して、室屋選手はホール選手を上回っていなかった強敵である。
予選後の記者会見で室屋選手は「今回は小さな垂直尾翼で飛んだが、予選3位は集中して飛んだ結果で、奇跡的なタイムだと思えた」「明日はスタンダードな垂直尾翼に戻し、安定した飛行で勝利を目指す」と語った。
マット・ホール選手との対戦については、「なんでこんなにドラマチックになっちゃうんだろう、という感じですが、いつかは直接当たっておかなくてはならない相手です」「今回のラウンド・オブ・14はシーズン最初の天王山ですね。ファイナル4でグーリアン選手と戦います」「機体はFP2の後に前戦までの尾翼に戻すという判断をしました。効果と操縦の難易度と考慮しての判断」「尾翼は小型とオリジナルを使い分ける予定です」と語った。
決勝1回戦 ラウンド・オブ・14の対戦カードは以下の通り。
Heat1 クリスチャン・ボルトン vs ピート・マクロード
Heat2 ニコラ・イワノフ vs マティアス・ドルダラー
Heat3 マルティン・ソンカ vs ファン・ベラルデ
Heat4 マット・ホール vs 室屋 義秀
Heat5 ペトル・コプシュテイン vs ミカ・ブラジョー
Heat6 フランソワ・ル・ボット vs カービー・チャンブリス
Heat7 ベン・マーフィ vs マイケル・グーリアン
室屋選手の母国3連覇の試金石となる今シーズン最初の大一番、Heat4に注目である。
(川崎BASE・Photo:Y.Kanoh)