ところで、タイヤのメンテナンスフリーといえば、東京モーターショーなどでブリヂストンが展示してきた「エアフリーコンセプト」を思い出します。樹脂のバネによって空気の代わりをさせることでタイヤ空気圧の調整という手間を省くことができるタイヤの新しいカタチです。
こうしたタイヤではトレッド部分と樹脂のバネやホイール部分が一体となっているためタイヤの摩耗で全交換を求められるため、コスト的なネガが指摘されることは少なくありません。しかし、今回発表されたHSRを利用すれば長寿命のエアフリータイヤが生み出せるかもしれません。
ブリヂストンが発明したHSRは、現在の生ゴムを置き換える素材にとどまらず、タイヤのカタチそのものを変えてしまう可能性を秘めた新素材なのです。
(山本晋也)
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