次に幌を開いてオープンにして、夜の首都高を走らせてみました。5月の爽やかな風とともにアクセル全開の「クオーン」というエグノーストノートがダイレクトに耳に届きます。でもやっぱり、加速自体は速くはないですし、アクセルを踏み込んでいる割には流れに乗っているだけだったりします。けど、とても気持ち良い〜っ!
また環状線のコーナーでは、ビートは狙ったラインを思い通りにトレースしていきます。特に緩やかな中速コーナーでは、ステアリングで曲がっている感覚ではなく、まるで2輪車のように体重移動でコーナーリングしていくような、軽快かつ爽快な一体感がありました。「これぞミッドシップ!」と、思わず叫びそうになります。あらためて「パッケージングの素性がクルマの挙動を決める」ことを実感した次第です。
なおこれほど車体が低くて小さいと、高速域で大型トラックが迫ったら怖い印象があります。ちなみに以前S660をドライブした際は、ボディ剛性が高く直進性もハンドリングも正確だったため、低さと小ささゆえの怖さは感じませんでした。
今回のビートも、夜の首都高をオープンで走っていて、不安を覚えるシーンはなかったですネ。実は高速域ではこの点を一番心配していたのですが、長年に渡ってしっかり車体がメンテナンスされてきた賜物だと思います。
次は、山坂道の走りと総括です。
(星崎俊浩)
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