スズキが5月10日に発表した2018年3月期決算によると、主力市場とするインドで「スイフト」の販売が165.4万台(前年度比+14.5%)と伸び、世界販売台数が322.4万台(同+10.5%)と、初めて300万台の大台を超えています。
インドにおける現状のシェア50%を維持し続けた場合、鈴木修会長によると、2030年までに4輪車販売が500万台/年となり、日本や他の地域を合わせた世界販売では700万台/年規模になる可能性があるとしています。
同社の当期連結売上高は3.7兆円(前期比+18.5%)で、国内売上げ高が1.1兆円(+7.6%)、海外売上げ高がインド、欧州等での4輪車や2輪車の販売増等により2.6兆円(+23.8%)となっており、純利益についても2,157億円(+34.9%)と、アジア、日本、欧州での損益改善等により大きく伸びています。
国内販売では「ワゴンR」、「スイフト」に加え、昨年12月に投入した「スペーシア」、「クロスビー」など新型車の販売が貢献。海外販売では新型「ディザイア」、「スイフト」を投入したインドをはじめ、欧州等での販売増が貢献。
一方、来期は為替円高、研究開発費の増加から増収減益が予想されることから、同社ではグループ一丸となってあらゆる分野での改革に取り組み、売上高3.8兆円、営業利益3,400億円以上を確保すべく事業活動を展開するとしています。
(Avanti Yasunori・画像:SUZUKI)
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