4.室内装備は安全規定に合わせる
室内に関しては、まずシートの軽量化と身体のサポートを向上させるため、東名オリジナルバケットが付けられる。これはその後発売される(価格は未定)。インパネ部も作り変える。メーター類がノーマルなので、より精密な計器類に変更される。
それと、ドライバーの安全において重要なのがロールバーだ。国内レース規定では今のでも十分通るが、なんといっても300ZXはIMSA仕様!なので、よりドライバーの安全性が要求される。リヤの4点式はそのままで、フロントは大幅に付け加えられる。
リヤには当然、安全タンクが積まれるが、今年のレギュレーションの関係で、正式に何リッターになるかは未定。しかし、120Lぐらいのは積まれそうだ。むろん、耐久レースに義務付けられる燃料メーターも付く。
5.タイヤはアドバン・タイプDのスペシャルだ
タイヤもサーキットで長時間走るとなると信頼性が一番だ。もちろん、スリックタイヤがベストだが、ストリート仕様からかけ離れてしまう。そこで、ヨコハマタイヤに特別に製作してもらうことにした。
パターンはタイプDに似ているが、中身は急激なコーナリングやブレーキングに耐えるように特殊はコンパウンドだ。サイズは205/55、225/50、245/50-16。もしかしたらこの245サイズもテストいかんでは国内販売する可能性大。
これに組み合わせるホイールは、東名TURBOホイール。左右非対称のエアフローイング形で、強度・剛性・重量・冷却などはJSSレースにおいてシルビアターボで実証済みだ。サイズはフロントに9J、リヤ10J!
6.マシンはIMSA・GTX仕様だ
300ZXのホモロゲーションは、グループBで申請してある。しかし、より性能を生かすためにアメリカIMSA仕様に合わせて作られる。富士の耐久がIMSAもOKだからだ。エンジン・ボディなどは改造がほぼ自由だが、室内の規定についてはかなり厳しい。
そのひとつがロールケージ。これはドライバーの安全を重視して、蜘蛛の巣?のように張り巡らされる。それと、ドライバー側にはキャッチネットが義務付けられている。出場クラス的には、IMSAのGTXで、富士ではCクラスになる予定だ。
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300ZXの仕様がなんとな~く見えてきましたね。ホント、どーなることやら…今から38年も前のハナシですが、ワクワクよりドキドキハラハラしてしまうのは私だけでしょうか(汗)。次回その3では、HKSにエンジンの仕様を聞いてみました編です。
[OPTION 1985年3月号より]
(Play Back The OPTION by 永光やすの)
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