ホンダ車についてる「ECON」スイッチ、押しても体感変わらないけど本当に効いてるの?

ホンダ車のほとんどについている「ECON」スイッチ。

いわゆる燃費モードの走行パターンになるのかと思って押してみると、スロットルが絞られて「燃費志向の大人しい走り」にはならなくて「あれ? けっこう俊敏に走るな」と意外に思う人も少なくないでしょう。

ホンダのECONモードは燃費志向ではありますが、強制的にスロットル開度を小さくして燃費スペシャルに変更し、ドライバーにがまんを強いるスイッチではないのです(効率いいCVT制御等のコントロールは入りますが)。

実はECONスイッチが主に担っているのは、人間がアクセルをガバリと急激に踏み込んだり戻したりすることによって生じるロスを減らす作業です。スロットルの開け方と閉じ方を滑らかに整えてやっているということなんですね。

スロットル開度を絞ることを目的にしていませんから走行性能を削られた感じがなく、それでいて燃費が向上するというのがECONのメリットなんです。ですから、走りの楽しさを求める方も常時、ECONスイッチをオンにしておいても問題はないと言えます。

ちなみにECONスイッチを押すと、エアコンのファンモーター電圧を下げたり冷却機能をオフしたりという空調関係のコントロールも同時に行われます。

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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