新型スープラ登場を控えて「70スープラ」を今の目でチェック。超ロングノーズと大パワーが個性的

実際に走らせてみます。現車は4AT車です。

240psと35Kgmのアウトプットを持つ7M-GTエンジンは予想に反して非常に静かに始動しました。

低速から大きなトルク出ているため、出足から車体はスムーズに加速していきます。

「ふだんの街乗りなら2000rpmも回していれば十分です。高速道路の100km巡航でも2500rpmぐらいでこなすことができますので燃費もいいのですよ。混んだ街中を走っていても6km/lほど、郊外を走れば10km/lは行きます。高速道路を巡航していると12km/lぐらいは走るんですよ」

一般的なアクセル操作の領域ではとにかく静かで「さすがトヨタの上級車だな」という印象の70スープラ。しかしちょっとアクセルを多めに踏み込むとガオーとばかりに7M-GTは突如として牙をむき、猛然と加速をし始めます。そのダッシュの様子は通常走行との差が大きすぎて恐怖を感じるほど。

3Lという絶対的に大きな排気量を実感させられるパフォーマンスで、これは小さな排気量から効率的にパワーを絞り出すダウンサイジングターボでは味わえない世界なのでした。

70スープラ3.0GTターボSは、現代の目で見ればコンパクトで軽量なボディ(1560kg)を持ちます。また同排気量の現代のクルマと遜色ない燃費も備えています。それでいて現代のクルマにはない超ロングノーズ&ショートデッキ、そして暴力的なパワー特性が楽しい1台でした。

●70スープラ 3.0GTターボS 主要スペック
全長×全幅×全高:4620×1745×1300mm
エンジン:3L6気筒ターボ
最大出力:240ps/5600rpm
最大トルク:35.0kgm/3200rpm

(写真・動画・文/ウナ丼)

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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