【新車】新型スバル・フォレスターは暖機が7分も速くなる熱マネシステムを初搭載

直噴化に合わせてポートの形状も最適化されています。スバルお得意のTGV(タンブルジェネレーションバルブ)も採用され、低負荷域では隔壁によって区切られたポートの内側だけに吸気を通すことで強い渦を筒内に生み出しているのも、直噴化のメリットを引き出す設計です。

さらに、新型FB25エンジンではスバル初となる「熱マネージメントシステム」が採用されています。これは電動の冷却水コントロールバルブを新設したもので、ターゲットとなる水温まで暖めるスピードを早めようというもの。従来までのサーモスタットを使ったシステムでは、目標とする80度にするのに18分程度かかっていたものが、熱マネージメントシステムの新採用により11分程度まで短縮できたといいます。

水温が低い状態では狙い通りの出力が出せずに、ドライバビリティにネガが感じられることありますが、素早くターゲットまで暖まることは運転のしやすさにつながります。これはリアルワールドでの燃費や環境性能にも効いてくる進化であるのはもちろん、コールドスタートでの計測となる新・燃費測定モード「WLTC」の結果にもつながることが期待されるシステムです。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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