レンタカーで車中泊旅する場合、軽自動車からハイエースロングまでの経験は?【車中泊女子のキャンピングカー生活】

車中泊旅でレンタカーを利用する場合、1泊や2泊なら安い軽自動車にしますが、長期であればハイエースロングを借ります。後部座席がない営業車です。フルフラットなので、のびのびと寝られるのが魅力です。

パジェロなどは車内が狭くて寝床がフラットではないので運転疲れがたまっていきます。入浴のためを兼ねて、またコインランドリーがあるかも聞いてから民宿などに泊まることもありました。

余談ですが、北海道で某レンタカーを利用した際、その日の夕方にボンネットから煙が出るという事件がありました。

函館から室蘭まで走ったのですが、「1日でそんなに走るとは思わなかった」「運転に問題はなかったんですか」などと言われまして、さらに代車に一日を費やされまして(北海道内に営業所が5ヶ所くらいしかなかった)、「一日分サービスしますから」と言ったのに返却日にはきっちり全額請求されまして(返してもらいました)。それ以来、レンタカー会社選びにも気をつけるようになりました。

予期せず近くのホテルに泊まることになったのですが、場所が分からないしバスもなさそうだし途方に暮れていたところタクシーが通りがかったので手を挙げて、ことの顛末を説明。ホテルまで乗せていってもらうつもりだったのですが運転手さんはボンネットを開けて見て「故障の原因は正確には判らないけど、動くようだからゆっくりついておいで」とホテルまで先導してくれて、料金も取らずに去っていきました。

苦あれば楽あり、禍福はあざなえる縄のごとし。運転手さんの優しい心遣いに落ち込んでいた気持ちも浮上しました。

自炊は、ほぼゼロ。試してみたところ狭い車内での調理は危ないし、当然ながら普段の生活のようにはいきません。キャンプ場でもないのに外で調理するなんて恥ずかしくて無理。コンビニで飲み物やお弁当などを買って、あとは観光地でご当地グルメに舌鼓。振り返るとけっこう贅沢をしてますね。

車内は置き場所が限られているので、むやみにお土産物も買えません。これは乗用車に限ったことではなく、キャンピングカーでも同じです。積むモノの必要最低限を精査するのも、車中泊旅のコツのひとつかと思います。

次回は【回顧録】の締め、乗用車での車中泊旅の過ごし方と、ちょっとした小技をお届けします。

(松本しう周己)

この記事の著者

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松本しう周己

高校は美術科を卒業し、印刷会社のデザイン部に就職するも2年足らずで退職してフリーターに。主にコンサート・イベント関係で全国を駆け回る。その後、なぜかウェブデザインの道へ。仕事としては車との接点はまったくないが旅行好きでドライブ好き、20年前から道の駅などで車中泊していた。
「ネットを通して仕事ができれば、どこにいても構わないのでは」と、2005年、ついにキャンピングカーを自宅兼仕事場としてしまった。根は機械オンチなため、日進月歩の日々。
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