日本車顔負けの普段使いに対する細やかな配慮。ボルボ・XC40はドライバー目線でのインテリア設計

クルマを見せて頂くと、ドアの内側にはノートPCやタブレット、ペットボトルなどを複数収納できる大型のポケットが備えられています。これは、通常ドアに取り付けるスピーカーをダッシュボードに移動させることにより可能になったそうです。

センターコンソール前方には、携帯電話専用に非接触充電機能とUSBポートを備えたスペースが設けられています。またアームレスト下には、ボックスティッシュがちょうど入るスペースとゴミ箱が用意されています。このごみ箱は蓋つきで、ごみが捨てやすい脱着式になっていました。

その他、フロントシートの下にもタブレット端末や小物類を収納するためのスペースがあったり、買い物袋を掛けられる格納式フックがグローブボックスに取り付けられたりしていました。ダッシュボードには各種のカードを差し込んでおけるスロットも設けられていて、必要なモノを手の届くところに置ける配慮がされています。

さらに助手席側、右ひざが来るあたりにもスリットがあり、同乗者がスマートフォンを置けるようになっていました。ただ、スピードによってはコーナーを曲がる時に滑り出てしまう事もあり、もう少し深さがあれば言う事なしです。筆者のスマートフォンがiPhone 7 plusだったので、通常サイズであれば充分な深さだとは思いますが。

運転席から降りて、ラゲッジルームもチェックしてみました。フロアは片手で簡単に折りたたむ事ができ、その下にさらに深い収納が現れました。折りたたんだ部分は間仕切りとなり、小さい荷物が運転中に大きく動くのを防止するのに役立ちそうです。さらに、この間仕切りにはショッピングバッグやカバンをかけておけるフックも取り付けられており、まさに至れり尽くせりといった印象でした。

安全装備でも最先端を行くボルボですが、この様な日常づかいに対する細やかな配慮は非常にユニークなところです。

日本車、ドイツ車、アメ車と、それぞれに個性があり、クルマ選びは楽しくも悩ましい作業ですが、このところのボルボの勢いで、スウェーデン車という新しい選択肢が加わりました。ますます、クルマ選びが難しくなりそうです。

(Toru ISHIKAWA)

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