【三菱・エクリプスクロス試乗】三菱の熟成力、エクリプスクロスはスタイリング以上の走りを実現

三菱自動車工業から久しぶりに登場したニューモデル「エクリプスクロス」を箱根の峠道から東名高速道路といったコースで試乗することができました。「エクリプスクロス」は、三菱自動車としてはeKスペース(2014年2月)以来のブランニューモデルであり、登録車に限っていえばアウトランダーPHEV(2103年1月)以来の新型車ということになります。

そんなエクリプスクロスのプロフィールを簡単に紹介すると、全長4.4mほどのCセグメントに分類されるグローバルモデルで、そのルックスはクーペSUVといえるもの。とくにテールに置かれたサブウィンドウが、クーペ的なスポーツ感を強調しているのが印象的です。1970年代のスポーツ軽自動車「ミニカスキッパー」のスクープドウィンドウを思い出すオールドファンもいるのではないでしょうか。

エンジンは新開発の4B40型1.5リッター4気筒ガソリン直噴ターボ。エンジン本体では排気側のナトリウム封入バルブ、可変バルブタイミングシステムを採用。ターボチャージャーは斜流タービンや電動ウエストゲートバルブを使った最新タイプとなっています。トランスミッションは変速比幅6.96とワイドレシオなCVT。8速マニュアルモードも与えられ、そのコントロールを担当するパドルシフトは全グレードに標準装備となっています。

駆動方式はFWDと4WDを設定、4WDには三菱お得意の四輪制御技術「S-AWC」を採用しているのも特徴です。今回は、4WDの最上級グレードを試乗。はたしてワインディングロードでS-AWCの効果を感じることはできるのでしょうか。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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