1977年から98年まで日本でもディーゼルエンジン車が発売されていたフォルクスワーゲン(VW)。かねてからアナウンスされていたとおり、VWのディーゼルエンジン車が日本に上陸しました。
ディーゼルエンジン車の不正問題に揺れたフォルクスワーゲンは「EVシフト」に拍車を掛けたという見方もあり、電動車両へのシフトも同社が進めています。一方で、日本でのクリーンディーゼルエンジン車の認知度は年々高まっています。
パサート、パサートヴァリアントに設定される2.0Lのディーゼルターボエンジン「TDI」は、「MQB2」に基づいて開発された新世代のディーゼルエンジンシリーズ「MDB(モジュラーディーゼルエンジンシステム)」の基幹ユニットという位置づけ。
最高出力は140kW(190ps)、最大トルクは400Nm。JC08モード燃費は、20.6km/L。気になる排ガス処理は、酸化触媒、SCR(選択触媒還元)、DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)などを搭載することで、日本のポスト新長期排ガス規制に適合しています。
また「TDI」に搭載されているターボチャージャーには、可動式ガイドベーン(排ガスの流れを制御する可変機構)を採用。ターボチャージャーのタービン側に装着したガイドベーンをエンジン回転数に応じて制御することで、過給効率を上げて、効率の良い最適な過給圧が得られるようになったとしています。
技術面では、上記のほか、もちろんコモンレール式燃料噴射システムが採用されているのをはじめ、EGR(排気再循環)システムなどを搭載。価格は「Passat TDI Eleganceline」が4,229,000円、「Passat TDI Highline」が4,899,000円、「Passat Variant TDI Eleganceline」が4,429,000円、「Passat Variant TDI Highline」が5,099,000円です。
(塚田勝弘)