水平対向4気筒の718ボクスターSは「懐かしいボクサーサウンド」がする

エンジンをかけるとバラバラとふぞろいの音が混ざった低いエキゾーストノートがひびきます。

そこからちょっとアクセルをアオるとバサバサバサ……と、調律されたとは言い難い音を混ぜながら、しかしタコメーターは恐ろしい速さで上下を繰り返すのです。

クルマは静かであることが第一でフィーリングには興味ないといった方にとっては無関係ですが、このミッドシップオープンカーのエンジンは簡単に言うと”そそり”ます。

ポルシェ・ボクスターが2012年登場の981型から現行の718型(車名も「718ボクスター」に変更)にバトンタッチしたのは2016年のこと。このとき水平対向6気筒・自然吸気エンジンだったパワーユニットが、水平対向4気筒ターボエンジンに切り替わったことが大きなニュースでした。今回試乗した「ボクスターS」では2.5L、標準の「ボクスター」は2Lとなります。

外観は981型ボクスターをベースに大幅にリファインしたものです。具体的にはAピラーと電動開閉トップ&ウインドウ、前後のトランクリッド以外はすべて刷新されました。

この記事の著者

ウナ丼 近影

ウナ丼

動画取材&編集、ライターをしています。車歴はシティ・ターボIIに始まり初代パンダ、ビートやキャトルに2CVなど。全部すげえ中古で大変な目に遭いました。現在はBMWの1シリーズ(F20)。
知人からは無難と言われますが当人は「乗って楽しいのに壊れないなんて!」と感嘆の日々。『STRUT/エンスーCARガイド』という名前の書籍出版社代表もしています。最近の刊行はサンバーやジムニー、S660関連など。
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