どちらを飾る? 特別付録「フェラーリ70周年記念&Grand Prix ScenesF1速報特製2018カレンダー」が付いてくる【F1速報×F1女子~新年情報号~】

1月11日に「F1速報新年情報号」が発売されました。

今号はF1速報からのお年玉「F1速報特製2018カレンダー」付き! 早速、本誌の見所とあわせてご紹介します。

■F1の進むべき道

昨シーズンから経営権がリバティ・メディアに変わり、アメリカGPのドライバー紹介やF1ライブ・ロンドンなど新たな試みが実施され、私たちファンを大いに楽しませてくれましたよね。そんなリバティ・メディアの取り組みについてフジテレビのF1中継でお馴染みの今宮純さん、森脇基恭さん、川井一仁さんがそれぞれの思いを語っています。

まず話題に上がったのは、映像配信についてでした。

「今は素人が撮った映像でもすごく綺麗なので、インターネットにアップされたら十分に『観られる』レベルなんです。じゃあ、それにどうやって対処していくのかという話になりますけど、バーニーはすべて排除してテレビを成り立たせようとしていた。しかし、これだけインターネットやSNSが発達してしまった現代では、もはやその考えは時代遅れだし、若者もテレビから離れてしまっている。これから若者と人気の両方を取り戻さなければいけないという背景を考えると、良い時期にF1のトップがリバティ・メディアに変わったと言えるのではないでしょうか」(森脇基恭)

そしてレースを面白くするには「原点に立ち戻るべき」と語る、今宮さん。

「F1はドライバーズ・チャンピオンシップだという『主旨』を前面に打ち出すべきだと思うんです。残念ながら、現状はパワーユニット選手権なわけで、それは絶対におかしい。F1はもともとドライバーズ・チャンピオンシップで、コンストラクターズ・チャンピオンシップは1958年に『後付け』でできたわけですから、まずはそこをきっちり抑えていってほしいですね」(今宮純)

様々な議論が行われましたが、話はリバティ・メディアからこれからのF1のあり方へ変わっていきました。

「今のF1には、ハプニング性が圧倒的に少ないんですよね。スポーツって大どんでん返しがあったり、ダークホースが勝ったりするから面白いわけですけど、今の技術レベルをもってすると、それが起きにくい状況になってしまっている。それはルールを作る人たちが学ぶべきことだし、同じことはスチュワードにも言えると思います」(川井一仁)

さらに続けます。

「F1が先導してモータースポーツの置かれた現状を改革していかないと、他のカテゴリーはどうにもならないと思うんです。リバティ・メディア、FIAに託されたことは、それくらい難しいものだと認識しています。だから、お手並み拝見なんて言葉は使いません。そうしたら、僕たちは部外者になってしまいますから。関係者全員で手伝うし、応援するから、彼らに頑張ってほしいということだけですね。モータースポーツが大好きな我々としては、最高峰のカテゴリーであるF1が将来的になくなるような事態には絶対になってほしくないですから」(川井一仁)

この対談を読み、F1をもっとポピュラーなスポーツにするためにはまだまだ課題がたくさんあるのだなと感じました。

こちらで紹介した以外にも経営面、ファン離れ、サーキットの入場者数、レーススケジュール、マシンテクノロジー、レギュレーションなどの熱いトークが繰り広げられている、「F1の進むべき道」は必見です!

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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