【東京オートサロン2018】ペトロナス新作オイルは燃費重視のサラサラ低粘度なのにエンジンにもやさしい

高まる燃費重視のマインドを受け、低粘度のエンジンオイルがトレンドです。そんな潮流に乗った低粘度オイルが「PETRONAS」(ペトロナス)ブランドから発表されました。

世界の潤滑油業界の企業10傑に入るほどのビッグメーカーであるペトロナス・ルブリカンツ・インターナショナル。その新製品の発表の場に選ばれたのが東京オートサロンでした。ちなみにペトロナスのエンジンオイルは、ホンダ、トヨタ、メルセデスベンツなどへも純正採用されています。常勝F1チーム、メルセデス-AMGのパートナーとしても有名ですね。

新製品の名は「ペトロナス・シンティアム7000 0W-16」です。その粘度は0W-16です。WはWinterの略であり、その前の数字は低温での固まりにくさを示します。ちなみに「0」は零下35度でもその性能が保証されているという証。オイルの固さを示す後半の数字も「16」と低く、エンジンにかかる抵抗を減らし燃費指向のオイルということが読み取れます。

エンジンオイルの大敵は、過度な過熱によるオイルの酸化促進によって発生する堆積物によってオイルの循環性が低下し、十分なオイル循環量を確保できずにエンジン内部の摩耗が増えてしまうこと。

それを克服する技術が「℃oolTech」(クールテック)です。エンジン内部のオイルの流速を高めるなど放熱性を最適化、スラッジ(堆積物)も減らしてくれるという先進テクノロジーがエンジン内部の損傷を防ぎ、高い性能を長く維持してくれます。また同社は今春には66億円以上を研究開発センターに投資するなど次世代のオイル開発を進めていくようです。

まるでスター俳優のようなオーラを放つイケダンCEOジョゼッペ・ディアリゴさんをはじめ、テクニカルエンジニアやマーケティングトップも駆けつけ行われた自信満々のプレゼンテーションからも、その性能を試すのが楽しみになるオイルということがうかがえます。

(畑澤清志)