経年劣化もなんのその、箱根で躍動するR34 スカイライン GTターボ(その2)【等身大インプレ】

小田原厚木道路を抜けて、いよいよ箱根ターンパイクです。料金所を抜けて上りに向かってアクセルを踏み込むと、R34スカイラインGTターボは戦闘モードに切り替わったように、グッと身を沈めて急速発進! エンジンは振動やぶれを感じさせずに、精密機械のように高回転まで吹き上がります。

さすがは、完全バランスの直6RB! パワーとトルクもモリモリで、2速でアクセルを開けると、あっけなくメーター内のスリップサインが点灯するほどでした。

アクセルオンでパワーを掛けると、まるで4輪が踏ん張るようにハンドリングが安定するのですね。特に上りでは後輪にパワーと荷重がかかっているため、駆動力もハイキャスの効きもシャープで、加速とハンドリングの両方を堪能できました。

なにより素晴らしいのは、多年式&多走行車で経年劣化が進んでいるにもかかわらず高剛性ボディがターボパワーをしっかり受け止め、ドライバーのコントロール下に置いていたこと。あらためてR34GTターボが中古車市場で高相場を誇る理由を実感しました。