【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第17回・欧州トレンドカーを目指した存在感。日産・パルサー(4代目)

シンプルで柔らかな表情を持つ前後ランプは、凝縮感のあるボディとの相性が抜群。一方、楕円形のドアノブ、ボディを1周するモール、リアガーニッシュといったブラックのパーツが、ボディをさらに引き締めます。

ドライバー重視の機能的なインテリアは分割の少ないパーツで構成され、高い質感を持ちます。また、ソリッド中心のボディ色に合わせ、シックな色合いの室内空間を演出。

同様に欧州指向のプリメーラを手掛けた故・前澤義雄氏は、時間を越えた存在感や普遍性を標榜。とりわけ、5ドアには機能だけではないクルマとしての魅力を込めたといいます。

メディアではGTI-Rの走りが大きく注目された4代目パルサー。しかし、それはスタイルを筆頭に、本質的な基礎力を磨いたベース車の魅力があってこそなのです。

●主要諸元 日産パルサー 5ドアセダン GTI(5MT)
形式 E-HN14
全長4145mm×全幅1670mm×全高1385mm
車両重量 1090kg
ホイールベース 2430mm
エンジン 1838cc 直列4気筒DOHC16バルブ
出力 140ps/6400rpm 17.0kg-m/4800rpm

(すぎもと たかよし)

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すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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