山登りのルートは、箱根湯本駅から宮ノ下へ向かい、そこから芦ノ湖を目指すルートです。コースの距離は約25km。もちろん、残りの航続距離から推察すると、芦ノ湖まで行き、折り返して箱根湯本駅まで戻るのは余裕の距離ですが、登り道がずっと続く区間では電気消費が何倍も速くなります。旧型リーフの実験では、1km進むごとに航続距離が、5kmも減るようなことがあるのです。
つい一週間前、旧型リーフにて同じ芦ノ湖のルートに挑んだ時は、箱根湯本駅で110kmあった航続距離が、芦ノ湖へ到着した時点で航続距離10kmと、電欠寸前の瀕死状態にまで陥りました。その時と全く同じルートを、新型リーフで挑みます。
さっそく結果ですが、芦ノ湖へ着いた時点で航続距離は残り114km、バッテリー残量は47%でした。実走行距離28.6kmに対して、航続距離82kmの消費ですので、旧型リーフよりは消費が少ない、ということにはなりますが、登り道での電力消費が平地とあまりに違うのには変わりありません。旧型リーフの総走行距離は2000km程度ですので、バッテリーのへたりは起きていないと考えると、新型リーフの方が、若干余裕ある程度。やはり、EVには山登りはきびしいということが再確認できました。アクセルを踏むたびに、みるみる減っていく航続距離を目の当たりにすると、ガソリン車では燃料計がみるみる減っていく感覚のようなものでしょう。インフォメーションとして航続可能距離の表示はEVにとって必要不可欠ですが、慣れないと全く安心感がなく、肝を冷やすことだと思います。