【東京モーターショー2017 隠れ名ブースその2】西3エリアで衝突実験車を見て、クルマの安心安全について考えよう!

地味な印象がある「西展示棟2階の西3エリア」のオススメ第2弾は、この事故車です。せっかく華やかな東京モーターショーなのに無粋な写真で恐縮ですが、実はこのクルマは、国土交通省と(独)自動車事故対策機構のブースに展示されている自動車アセスメント「JNCAP」の衝突実験車なのです。

自動車アセスメント「JNCAP」の性能評価には、大きく「衝突安全性能評価」と「予防安全性能」の2つがあります。ちなみに写真のトヨタC-HRは、2017年の実験で両方とも最高レベルの評価を獲得しました。

実際にクルマを衝突させる「衝突安全性能評価」には、大きく3つの項目があります。①前面、側面、オフセット前面、後面それぞれの衝突時に、ダミー人形が受ける衝撃を測る「乗員保護性能評価」 ②ダミー人形がクルマに轢かれた際に受ける衝撃を測る「歩行者保護性能評価」 ③乗員のシートベルト着用状況を知らせる「シートベルトの着用警報装置評価」をそれぞれ点数化。

合計点数は満点が208点で。評価は5段階。いくつかの条件を満たして合計170点以上になると「ファイブスター賞」を獲得できるのです。

また「ぶつからないクルマ」を目指す「予防安全性能評価」では、4つの項目が設定されています。①前方自動車との衝突に対する「被害軽減ブレーキ」 ②前方歩行者との衝突に対する「被害軽減ブレーキ」 ③車線をはみ出した際に警報で知らせる「車線はみ出し警報」 ④バックビューモニターの有無を評価する「後方視界情報」を点数化。

合計は満点が71点で、46点を超えると最高評価の「ASV++」を獲得できる仕組みとなっています。

また他にも、HVやEVの衝突後の感電防止性能を評価する「感電保護性能評価試験」や「チャイルドシート安全性能試験」なども実施しています。

クルマは、「安心安全」が第一。アンケートに答えるとノベルティを頂ける企画もありますから、実際にブースで衝突実験車やパンフを見ながら、クルマの安心安全について確認してみてはいかがでしょうか?

(星崎 俊浩)

【関連サイト】http://www.nasva.go.jp/mamoru/