OPTIONは最高速だけじゃない! スキャットDRAGも熱かったあの頃……【1981年11月号より】

パブリカ・トラック by 橋本秀樹
国産車クラス 40位 タイム:14秒38

CS・F-1チューンのL型トラック!

ファニーカー・ドラッグを思わせるスタイリングはシビレもんだゼ。フィニッシュもバツグンだ。チューニングは関西、カーショップF-1。

パブリカベースだからエンジンは当然、トヨタ系かと思うと、これがなんと、日産の輸出用L28。ヘッド、ポート研磨済み。ハイカム、ソレックス44φを装着する。ミッションは240Z用だ。タイヤが本格派。フロントは6JにピレリP7を履き、リヤは15Jにダンロップ・レーシングだ。軽量ボディでこのタイムはイマイチだが、赤丸期待!

死喰魔カマロ by 小原逸男
米国車クラス 1位 タイム:11秒72

本日のトップタイムが出た!

これまで12秒フラットがベストだった、注目の死喰魔カマロは11秒72をマーク、アメ車1位に輝いた。マシン自体は本場で走っていたドラッグスターそのもの。

350(5735cc)スモールブロックベースのエンジンは、ローラーロッカー、ローラーカムのドラッグオンリー仕様。レブリミット8500rpmで500ps以上を発生する。ミッションは4速MTで、クラッチともドラッグ専用。タイヤは二重内圧式のファイアストン・ドラッグスリック。なにしろ、すべてにテクニックの要求されるスーパーマシンなのだ。目標10秒台!

カローラ・レビン by 青木徹治
国産車クラス 25位 タイム:13秒42

体を震わせ、トラスト・レビンが加速!

トヨタ系で気を吐くのが、トラストチューンの1750カローラだ。圧縮比11.8、ソレックス50φ、カムが320Rでポートは40φ。トラスト製75φメガホン・エキゾーストが迫力!

足まわりはTRD、ホイールはフロント5.5J、リヤがテクノ12J、タイヤは265のレーシングだ。一体形成FRPフロントカウルがすごい。リヤタイヤを震わせながらのスタートが大迫力の、13秒42。

この記事の著者

永光やすの 近影

永光やすの

「ジェミニZZ/Rに乗る女」としてOPTION誌取材を受けたのをきっかけに、1987年より10年ほど編集部に在籍、Dai稲田の世話役となる。1992年式BNR32 GT-Rを購入後、「OPT女帝やすのGT-R日記」と題しステップアップ~ゴマメも含めレポート。
Rのローン終了後、フリーライターに転向。AMKREAD DRAGオフィシャルレポートや、頭文字D・湾岸MidNight・ナニワトモアレ等、講談社系車漫画のガイドブックを執筆。clicccarでは1981年から続くOPTION誌バックナンバーを紹介する「PlayBack the OPTION」、清水和夫・大井貴之・井出有治さんのアシスト等を担当。
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