初代「スーパーカブC100」は1958年8月に大和工場(旧埼玉製作所和光工場)で開始され、その後、「需要のあるところで生産する」という企業理念のもと、1961年に台湾でノックダウン生産を開始。いまや世界15か国16拠点で生産されているそうです。
その初代「スーパーカブC100」は、当時2ストロークエンジンが主流の中、経済性、耐久性に優れた画期的な高性能50cc 4ストロークエンジンを搭載。
乗降が容易な低床バックボーンフレームや、クラッチ操作がいらない自動遠心クラッチシステムを採用し、足元への泥はねや走行風を軽減させる大型の樹脂製レッグシールドを装備するなど、独創的なデザインもあって支持が広がりました。
さらに、2007年には電子制御燃料噴射システムが搭載され、環境性能を高めるなどの進化を遂げていますが、基本コンセプトは変わらず、個性のある独自のスタイルは現在にも受け継がれ、多くの人や多彩な職業から愛されています。
(塚田勝弘)