【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第14回・小さなボディに込められた大人の定番。オートザム・レビュー

インテリアは大人の定番をコンセプトに、必要なものだけをシンプルに集約。ボディカラーも定番として青と赤をメインとし、安易な可愛さを狙うことはしませんでした。

当時若手のプランナーは、開発に当たっていすゞの2代目FFジェミニ・セダンをイメージしたといいます。同じ機能なら小さい方が賢い。そして明るく、カジュアルに自分のセンスを示し得るクルマ。

若い女性だけがターゲットと思わせつつ基本を押さえた実用性は、一部の男性や年配層にまで浸透。さらに、目の肥えた欧州市場で高く評価されたのは、決して偶然ではなかったのです。

●主要諸元 オートザム レビュー K1(5MT)
型式 E-DB5PA
全長3800mm×全幅1655mm×全高1470mm
車両重量 850kg
ホイールベース 2390mm
エンジン 1498cc 4気筒OHC
出力 88ps/6500rpm 12.0kg-m/4000rpm

(すぎもと たかよし)

この記事の著者

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すぎもと たかよし

東京都下の某大学に勤務する「サラリーマン自動車ライター」。大学では美術科で日本画を専攻、車も最初から興味を持ったのは中身よりもとにかくデザイン。自動車メディアではデザインの記事が少ない、じゃあ自分で書いてしまおうと、いつの間にかライターに。
現役サラリーマンとして、ユーザー目線のニュートラルな視点が身上。「デザインは好き嫌いの前に質の問題がある」がモットー。空いた時間は社会人バンドでドラムを叩き、そして美味しい珈琲を探して旅に。愛車は真っ赤ないすゞFFジェミニ・イルムシャー。
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