【東京モーターショー2017】働く女性が活躍できる軽トラックを提案「キャリイ軽トラいちコンセプト」

新聞などの報道でもご存じの方も多いと思いますが、軽トラックを使った「軽トラ市」が全国に広がっていて、地域の活性化にもひと役買っているようです。

東京モーターショーにスズキから参考出品される「キャリイ軽トラいちコンセプト」は、そのキュートなスタイリングからも分かるように働く女性をターゲットとして想定。

「普段は店舗で新鮮な野菜や果物を素材に、スージーを販売している女性が、お店を飛び出し軽トラ市に出店する」というリアルな設定がされています。

同コンセプトカーは、キャビンを広くし、収納力を高め、さらに運転しやすいという女性に受けそうなキャリイとしているのが特徴。仕事はもちろん、毎日の移動やレジャーにも使えるだけでなく「あったらいいな」というアイテムも盛り込まれている欲張りな仕様です。

ベースは軽トラックのキャリイで、先述したように広さを確保すべくキャビンを後方に拡大させ、ゆったりした乗車空間、大きな買い物かごが収まるスペースをシート後方に確保。荷台には、軽トラ市などに出店する際に商品が陳列しやすいボックスや引き出しが配置され、上下に可動する荷台カバーは、太陽電池や日よけタープも内蔵し、アウトドアや災害時の救援活動にも使用できるとしています。

さらに、受電ソケットや給電ソケットを用意することで、軽トラ市や災害時などでの使い勝手に配慮。また、小型カメラによりドライバーの居眠り運転や脇見運転を検知するほか、リヤにもカメラを設置し、ルームミラーに後方の映像を映し出すなど安全性向上策も盛り込まれています。

ボディサイズは、全長3395×全幅1475×全高1885mm(車両本体)、ホイールベースは1905mm。エンジンは658ccの直列3気筒で、駆動方式は4WD。

ダイハツが「農業女子」を想定したカラフルなハイゼットを送り出すなど、若いユーザーの取り込みも欠かせなくなっている軽トラック。そんな時代の変化を象徴するコンセプトカーといえそうです。

(塚田勝弘)

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この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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