「流れるウインカー」シーケンシャル・ターンランプが今後のトレンドに?

その後、近年になると上級グレード車に省電力タイプのLEDが採用されるようになり、2014年10月に国土交通省がウインカーに関する法律を改正したのを機に、電子制御式の「流れるウインカー」が登場するようになりました。

現在この流れるウインカーは「シーケンシャル・ターンランプ」と呼ばれており、アウディが「A8」に導入後、「A6 Avant」「A7」「R8」などに展開しています。

また、国産車でもトヨタ自動車がSUV系の「C‐HR」や「ハリアー」、レクサス「LX」「RX」などに展開しており、街中で見かける機会が増えるようになりました。

ただ、「シーケンシャル・ターンランプ」は横長デザインのランプでないと、発光時のインパクトが少ないため、前後ランプのどちらか一方に採用するケースが多いようです。

商品性などの観点から、今後は「アルファード」や「ヴェルファイア」などにもマイチェンを機に採用が進むものと予想されます。

「ブルーバードSSSクーペ」での採用から約50年。LEDの普及を背景に、他のメーカーにおいても日本発祥とも言える「シーケンシャル・ターンランプ」の採用が進みそうです。

Avanti Yasunori

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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